提供:DAZN for docomo

――DAZN for docomoで放映しているJリーグ・海外サッカーは観られますか? どんな見方をされますか?
もちろん観ます。自分たちの映像はもちろん、対戦相手の試合や海外サッカーも観ます。中でも僕は以前、カールスルーエSCというドイツのチームでプレーしていたので、ブンデスリーガはよく観ますし、特に日本人選手のいるチームの試合は気になるのでチェックしています。見方としては2つあって、1つは自分の出場した試合を振り返って「どこを改善すればいいのか」とか、次の対戦相手の試合を「どんな風にプレーすればいいのか」というような勉強のための見方と、海外サッカーを観るときのように単に娯楽として観る見方があります。前者についてはかなり集中して観ていますし、1つ1つのプレーに対して、他に選択肢がなかったのか、あったとすればどういうプレーをすればよかったのか、などを考えながら何度も巻き戻して観ることもあります。
――名波監督は試合後に『GOODシーン』『BADシーン』を選手の皆さんに伝えられるそうですが、山田選手はどちらをより重点的に見ますか?
両方を必ず観るようにしていますが、巻き戻して、繰り返し見るのは『BADシーン』のほうが多いです。いいプレーというのは基本的に、そのプレーにおける必然性を理解できていたから実現できていたはずですが、悪いとされるプレーには何かしら理由が存在しますからね。その理由を自分なりに探すことと、次にどんなプレーをすれば同じミスが起きないのかを考えながら見る分、『BADシーン』を観るのはより時間が掛かります。
もちろん観ます。自分たちの映像はもちろん、対戦相手の試合や海外サッカーも観ます。中でも僕は以前、カールスルーエSCというドイツのチームでプレーしていたので、ブンデスリーガはよく観ますし、特に日本人選手のいるチームの試合は気になるのでチェックしています。見方としては2つあって、1つは自分の出場した試合を振り返って「どこを改善すればいいのか」とか、次の対戦相手の試合を「どんな風にプレーすればいいのか」というような勉強のための見方と、海外サッカーを観るときのように単に娯楽として観る見方があります。前者についてはかなり集中して観ていますし、1つ1つのプレーに対して、他に選択肢がなかったのか、あったとすればどういうプレーをすればよかったのか、などを考えながら何度も巻き戻して観ることもあります。
――名波監督は試合後に『GOODシーン』『BADシーン』を選手の皆さんに伝えられるそうですが、山田選手はどちらをより重点的に見ますか?
両方を必ず観るようにしていますが、巻き戻して、繰り返し見るのは『BADシーン』のほうが多いです。いいプレーというのは基本的に、そのプレーにおける必然性を理解できていたから実現できていたはずですが、悪いとされるプレーには何かしら理由が存在しますからね。その理由を自分なりに探すことと、次にどんなプレーをすれば同じミスが起きないのかを考えながら見る分、『BADシーン』を観るのはより時間が掛かります。

――海外サッカーを楽しむ際に、好きなプレースタイルの選手や、好きなチームの試合に特化して観ることはありますか?
そうですね。娯楽の感覚で観ているつもりでも、何かしら自分のサッカー感やプレースタイルに繋げて観ていることは多々あります。だからオフザピッチでも完全に体が休まることがない(笑)。なので、完全にサッカーから頭を切り離したいときは、サッカーの試合を観ないように心がけます。その変わり、見るとなったらそれこそトレーニングの一貫のつもりで観ていることが多いです。自分のプレーと比べたり、「こういう戦術もあるんだな」と学んだり。そういう意味では観ることでサッカーが上達するという感覚もすごくあります。しかも、僕たちくらいの年齢になってくると、急に身体能力や技術が高くなることはほぼないですから。だからこそ、大学生くらいの頃から単にプレーするということに限らず、観ることや自分のプレーをしっかり分析する、頭の中を整理することが、一番の伸び幅になるんじゃないかと感じています。それもあって、プロを意識し始めた大学生くらいから見方もかなり変わりました。娯楽で観ているつもりでも、自然と「自分がそこに入ったらどんなプレーができるだろう?」といった考えが浮かんでくるようになったし、観ることをより現実的にプレーに活かすことを考えるようになりました。そういう意味でもいまだに映像は選手に多くを学ばせ、成長させる手段の一つだと思っています。
――いま、注目している選手はいますか?
メスト・エジル(アーセナルFC)、ダビド・シルバ(マンチェスターシティFC)など、『間』をうまく使って剥がすタイプの選手が好きです。自分が左利きじゃない分、俊輔さん(中村俊輔)も含めて、左利きの選手のセンスフルなプレーや独特の感覚に憧れるので、それがどこから生まれるのか、少しでも盗めれば上達する手段になるんじゃないかなと思って観ています。あと…これは感覚的なものなので真似するのが難しいですが、例えばサッカーを始めたばかりの人って、ドリブルで右にいこうと思ったら100%、右にいくことを考えたチャレンジをした上で、それがダメだった時に左にいくことを考えるじゃないですか? でもうまい選手は右への比重は70%くらいにして、30%は左にもいける仕掛け方をする。俊輔さんみたいにもっとうまい選手になると…これは本人に確認したわけではなくあくまで僕の想像ですが、おそらく、70%と見せているほうが実はいきたい方じゃないって間の取り方ができる。しかもその間にもっていくために、相手DFの重心すらもコントロールしているかのようなドリブルをしますからね。そういうことを細かく観察するのは面白いし勉強にもなる。サッカーって見ればみるほど分かるようになるもので、そういう奥深さも含めてサッカーを楽しむ人が日本にも増えてきたら…おそらく海外のようにもっとサッカーに熱狂する人が増えるんじゃないかと思います。
そうですね。娯楽の感覚で観ているつもりでも、何かしら自分のサッカー感やプレースタイルに繋げて観ていることは多々あります。だからオフザピッチでも完全に体が休まることがない(笑)。なので、完全にサッカーから頭を切り離したいときは、サッカーの試合を観ないように心がけます。その変わり、見るとなったらそれこそトレーニングの一貫のつもりで観ていることが多いです。自分のプレーと比べたり、「こういう戦術もあるんだな」と学んだり。そういう意味では観ることでサッカーが上達するという感覚もすごくあります。しかも、僕たちくらいの年齢になってくると、急に身体能力や技術が高くなることはほぼないですから。だからこそ、大学生くらいの頃から単にプレーするということに限らず、観ることや自分のプレーをしっかり分析する、頭の中を整理することが、一番の伸び幅になるんじゃないかと感じています。それもあって、プロを意識し始めた大学生くらいから見方もかなり変わりました。娯楽で観ているつもりでも、自然と「自分がそこに入ったらどんなプレーができるだろう?」といった考えが浮かんでくるようになったし、観ることをより現実的にプレーに活かすことを考えるようになりました。そういう意味でもいまだに映像は選手に多くを学ばせ、成長させる手段の一つだと思っています。
――いま、注目している選手はいますか?
メスト・エジル(アーセナルFC)、ダビド・シルバ(マンチェスターシティFC)など、『間』をうまく使って剥がすタイプの選手が好きです。自分が左利きじゃない分、俊輔さん(中村俊輔)も含めて、左利きの選手のセンスフルなプレーや独特の感覚に憧れるので、それがどこから生まれるのか、少しでも盗めれば上達する手段になるんじゃないかなと思って観ています。あと…これは感覚的なものなので真似するのが難しいですが、例えばサッカーを始めたばかりの人って、ドリブルで右にいこうと思ったら100%、右にいくことを考えたチャレンジをした上で、それがダメだった時に左にいくことを考えるじゃないですか? でもうまい選手は右への比重は70%くらいにして、30%は左にもいける仕掛け方をする。俊輔さんみたいにもっとうまい選手になると…これは本人に確認したわけではなくあくまで僕の想像ですが、おそらく、70%と見せているほうが実はいきたい方じゃないって間の取り方ができる。しかもその間にもっていくために、相手DFの重心すらもコントロールしているかのようなドリブルをしますからね。そういうことを細かく観察するのは面白いし勉強にもなる。サッカーって見ればみるほど分かるようになるもので、そういう奥深さも含めてサッカーを楽しむ人が日本にも増えてきたら…おそらく海外のようにもっとサッカーに熱狂する人が増えるんじゃないかと思います。






